入場料1300円(入浴税含む) 子供600円(3歳から小学生まで)
定休日 木曜日
入浴時間 午前10時から午後7時まで
京阪三条から
京阪バスに乗り込む。[56][56A]系統
比叡平行きで20分ほど。早春の肌寒い日とはいえ京都の街は人があふれていた。が、この山道を行くバスはその喧騒を忘れてしまうように乗客は少ない。そして下車したのはもう滋賀との県境に近い山の中。
バス停の名称は地蔵谷。赤い不動明王ののぼりがはためき、石段の先には古い木造旅館らしき建物が立っている。 ここが北白川ラジウム不動温泉、なんか古い角川映画に出てきそうだな。
玄関で迎えてくれたのは女将のひろ子さん。案内された休憩室は、広い畳張りで座卓が20脚ほど。訪問日にはそこに女性のお一人様が五人。読書や、外を眺めたり、女将さんと話し込んだり、横になったり、各自のんびりと過ごしいた。
ここは食事もできるし、アルコールもある。何も言わなくても毛布や枕を渡される。部屋には大きなテレビも据えられて、閉館の午後七時までゆったりと過ごすことができる優れものだ。もちろん、再入浴も再々入浴も可能だ。
一休みしてから風呂へ向かった。 浴室の戸を開けたらいっぱいの湯気。この湯気に
ラジウムが含まれるので戸の開け閉めは素早くお願いしますと、女将から。
なんでもこれを吸い込むことで呼吸器にもいい働きをしてくれるそうな。
浴槽はゆっくり手足を伸ばして入ると三人ぐらいが適当かな。でもちょっと込んでいても長期滞在を決めていれば待つのも気にはならない。湯はとても柔らかい軟水、体の中まで和やかな気分になった。
風呂上がりのビール!これだけのためにわざわざ電車とバスでここまでやって来たと言っても嘘じゃない(笑)。
そしてここの料理は京都らしく本当に出汁がおいしい。料理にはラジウムの湯を使用しているとのこと。浸かって、飲んで、吸って、食べて、ほんとラドン三昧だ。
寄せ鍋は出汁がおいしく、鶏、鱈、茸、野菜、豆腐の具だくさん。さらにエビの天ぷらは卵とじだった。
食後にあちらこちらに置いてある水槽を見学。
亀がいる。おお、石亀だ。なんでも20年飼っているそうな。指を向けると手を振ってくれる、なかなかの芸達者だ
その後ゴロゴロして、もう一本ビールを飲んで、昼寝して・・・。
窓から見える峠道には派手な格好のロードレーサーたちが、颯爽と、或いはえっちらおっちら登って行く、オレはもう一回浸かってくるかな。
この場所には不動温泉と並んでもう一件、京都北白川天然ラジウム温泉えいせん京がある。こことは経営者も泉源も違うようだ。
公式ホームページはhttps://www.fudouonsen.com/
2020年2月17日更新